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◆◆NEW菌太郎物語◆◆

NEW菌太郎プロジェクトは奈良オオクワセンター代表者が納得できる菌糸製品を作りたい、少なくとも全ての工程を自社で行いたい、ただそれだけの理由で自社培養する事を決意したことから始まりました。
それは後の苦難を経験すればするほど大変無謀な動機であったことを何度も何度も実感する事になってしまいました。
正直言って実にアホでしたがようやく培養にこぎつける事になりました(笑)

まずクワガタの菌糸飼育用の材料として納得できるオガ粉を製造しなければならないので国内では最大の性能を誇る粉砕機ウッドガリバーを導入し(集塵機を含めると5千万円以上の投資なのでこの時点でアホといわざるを得ない)多くの樹種のオガ粉を研究する為紀伊半島を駆け巡り直接山で原木の買い付けを行いあらゆる樹種を調査研究、更にきのこ専用の培養棟を建築、更に培養ラインの導入を行ない遂に従来協力工場による菌床ブロックと1100CC瓶の調達をクワガタ屋初の完全自社製造に切り替えることに成功いたしました!!

ライン完成までには想像以上に時間がかかりその間多くのお客様には多大なるご迷惑をお掛けいたしましたことにつきましてまず深くお詫び申し上げます。

この業界では何件かキノコ屋様の参入も見られるようですがキノコ屋様が参入される場合は設備があるので資金負担は無いでしょうし培養技術的なことは日々の作業そのままですから参入はたやすいと想像します。
しかし当社の場合、販売に関しては量販の実績はあってもキノコの培養に関しては全くの素人、設備もゼロから、何が必要なのか、資金はいくら必要なのか、何処に機械はあるのか、etc,etc,etc、、、、、全く全てが手探り状態、菌太郎工場の建設は余りにも無謀な計画であり途中何度も暗礁に乗り上げました。
キノコの培養設備は非常にお金がかかりますのでクワガタ業者様でも普通の感覚であればどこかのキノコ屋さんに頼んで作ってもらうかクワガタ業者さんから仕入れる事になると思います。当社もいままではそうでした。
キノコ屋さん以外で自社培養しているクワガタ業者様は居られないです。
それは当然です、まずお金がかかりすぎます。どこかに依頼するのが常識というものです。。。。
しかし他人に依頼するという事はどこかで妥協しなければならないような事が必ず生じてきます。
時には争いに発展しますが主導権は設備所有者にありますから結局は相手の言いなりになります。これでは納得の商品は出来ないので結局自分でやるしかないという結論に達しました。

とはいえ自分で1から始めるのは想像以上にお金がかかる、かかる、、、、、
培養棟〇千万円、高圧殺菌釜〇千万円、詰め機〇百万円、接種機〇百万円、冷凍機一式〇千万円、ボイラー〇百万円、etc,etc,etc、、、、、と聞くだけで普通誰もやらないでしょう。それが常識人の感覚というものです。。。。

と言う訳で大変ムチャクチャかつ無謀な計画ではありましたがいろいろあってなんとかかんとか多くの方々の協力(?)を頂きながら途中何度もへこたれながらようやく完成いたしました。今から思うと本当にアホだなあ(笑)

その結果、自力で原木からオガ粉を製造し(キノコ屋さんでもあまりここまでやらない)クワガタ専用の菌床ライン自社設備にて製造した菌床製品を販売するクワガタ屋は業界初で後にも先にも当社だけといっても過言ではないと思われます!!!(笑)
まず損得計算が出来るならば絶対やらないでしょう!!

菌太郎は虫屋の観点で作りましたのでキノコ屋様が作った菌床とは外見は同じでも中身は全く違います。
キノコ屋さんの観点から見ればマイナスの面はあってもクワガタを生業とする当社が作った菌糸はクワガタにとっては従来よりも更に進歩しています。
例えばキノコ屋さんがまずやるPh値、含水率などを調べてもそれは無駄というもの。
きのこ屋さんの調べ方はよくわかりますが当社の製品を分析するよりクワガタの気持ちになる事が重要なのです。
そこには成分分析などでは解明できない事実がお待ちしております。
キノコ屋さんの視点で考えてもらっては困ります。中身は微妙に違うのです。
もっともらしい、いかにもと思われるような含水率なんか表示しても無意味です。
ブリーダー様は成長に余り重要ではない含水率の成分表示なんか求めていないですから。
いったい何の為の表示なのか疑問?まあいかにももっともらしいですが。。。
確かにキノコの培養では非常に重要ですけどクワガタはキノコではないので。。。。

自社ライン完成
自社でオガ粉から製造してようやく納得できました。
自社ラインもできたことですし内容は思いをそのままに作ることができます。
今後はブリーダー様のご指導、ご鞭撻をビシビシと頂き更なる品質の向上に努めたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。


《NEW菌太郎の特徴》
1100ccボトルにした理由
菌糸瓶開発の原点はオオクワガタのサイズアップです。
当時のMAXが材で78ミリ、50万円で奪い合いでした。ところが今や菌糸で85ミリの時代、菌糸は凄いといわざるを得ません。
当初菌太郎は850ccからスタートしました。
オオクワガタを巨大化させるには初期飼育が重要であることは言うまでもありませんが850ccで巨大化を望むには容量面で無理があると当センターでは判断いたしました。
その理由はボトルのエサの容量を幼虫が動き回る事で認識してしまい自分の成長をコントロールし本来巨大化すべきものがMAXのサイズにはならないという結論に達したのです。

これはオオクワガタに限らず昆虫の本能で有り別に珍しい事ではありません。
蝶で例を挙げればメスの食草に対する産卵数が過大でエサが不足した場合は幼虫が早く蛹になり成虫は小型化して羽化してしまいます。そうする事で自滅を防ぎます。これは生物の知恵であり本能です。
エサもないのに成長したら自滅です。

植物でも同じことが言えます。
シマトネリコなどは鉢植えではせいぜい2メートル程度にしか育ちませんが畑などに直植えすると7メートル以上にも達し幹も太くなります。

植物でも自分たちの成長可能範囲を認識するので肥料だけをいくら与えても環境が鉢植えでは育ちません。

ところが直植えすると放っておいてもニョキニョキ伸びてしまいます。
おそらく根が成長可能範囲を判断するのではないかと思われます。

根が土の容量を認識することで成長を抑制し、直植えは制限がないのでいつまでも伸びていくのではないでしょうか(市販品は直植品を鉢に移したものなので通常は鉢栽培することはないと思われますが)

錦鯉もそうです、錦鯉も最初から水槽では飼育しません。
孵化後選別した幼魚たちはすべて野池に放たれて野外飼育されます。

金魚でも巨大オランダ、巨大流金などはすべていったん野池で飼育されたものです。いくらいいエサで飼育しても水槽という限られたスペースでは巨大化しないのです。

では最初から特大ボトルがいいのかといえばそうではなく菌糸瓶はその性質上避けて通る事が出来ない劣化の問題があるのでやはり最初はいきなり大きいボトルではなく1100ccに投入するのが望ましいと思われますし1100ccなら遜色はありませんが投入後2ヶ月以上の管理を要するのに850ccの容量では巨大化を望むには無理があると考えます(量産の場合800ccから1100ccのボトルまでしか詰め機に対応できないので選択の余地は限られます)もし手詰めで瓶培養されておられたらかなりマメかも。当社もチャレンジはします。

あくまでも当センターの独断と偏見ですがこのような結論に達したので850ccは廃止し1100ccを採用いたしました。
以上が1100ccのボトルを使用している理由です。
注:プリンカップは一時的に管理する容器として使用期間が短いので当センターでは特に問題視しておりません。

巨大サイズについて

何でもかんでも菌糸を使えば大きくなるというものではありません。
菌太郎をご使用いただければ当然に大きく育ちますが80以上でしかも〇,1ミリの世界を追求するのであれば種親の選択も必要です。
クワガタの巨大サイズは間違いなく遺伝です。
菌太郎は個体の素質を最大限引き出す能力を持っておりますので良い種親を使えば種親を凌ぐサイズが期待できる可能性が充分あります。

種菌について
菌太郎の種菌はヒラタケです。
ヒラタケ系のクワガタについてはオオヒラタケ、ヒラタケどちらを選択しても特に成長に大きな差は見られないようです。
つまりあまり深く考える問題ではないと思います。言い換えれば大きな問題ではないと考えます。
心理的にオオヒラタケの和名が大きくなりそうですが和名だけの問題であって菌自体に大きな差はありません。大きくくくると同じ種類です。
オオヒラタケは種菌メーカーで簡単に入手できますし培養の作業は同じですので当社でも取り扱いは可能ですが種菌を変えたからといって特に影響は無いといっても過言ではなくヒラタケとオオヒラタケを比較研究するのであればどちらでも良いと考えて問題はないと思います。当社では同じものと考えております。
むしろ癖のないヒラタケが無難ですし種菌にこだわるよりオガ粉に照準を絞りこみオガ粉の品質を向上する工夫が重要であるとの結論に達しております。

ただしヒラタケでもクワガタ飼育に適している品種と適さない品種がありますのでそこだけは間違えないようにしなければなりません。
又、カワラ系のクワガタにはカワラ菌で無ければいけないことは言うまでもありません。カワラタケにはクレスチン、Bカルチンという物質が多く含まれているそうでこの物質がタランドゥスやオウゴンオニ系のクワガタに必要とされているのかもしれません。

生オガがなぜクワガタのエサになるのか?

菌糸が世に出た当時は材(朽木)飼育が盛んでありなぜオオクワガタが生オガを食べるのか不思議で仕方ありませんでしたが自分で培養してみて理解できました。
今までは生オガはキノコ菌が1ヶ月くらいで分解するものであると思い込んでおりましたがそれは大きな間違いで実は生オガは釜炊きする事で分解されている事がわかりました。
培養の流れは生オガに栄養体(いわゆる添加物)と水を加え攪拌し瓶ないし袋に詰めて殺菌釜に入れます。
実はこの殺菌釜で生オガが分解されるのです。
わかりやすく表現すると生オガが玄米で高圧で釜炊きされたオガ粉がご飯です。
殺菌釜に入れることをきのこ屋さんは釜炊きと表現します。
その手順はご飯を炊くそのものなのです。いわゆる初めチョロチョロ中パッパと言うあれです。
オガ粉を蒸す、すなわち炊き上げるのですが釜の制御盤の作業工程にはムラシと表現してあるくらいでご飯を炊く工程そのものなのです。
その後放冷室で冷却して種菌を植え付けていきますが既に分解されていますのであとは菌が廻れば人口朽木あるいはインスタント朽木が出来上がりということになるのです。
恥ずかしながら長年販売していながら知りませんでした。

自社で全ての工程を確認したいのはそういうことも含んでおり長年誤認しておりました知見を自分で釜炊きをすることで改めて確認し納得いたしました。


高圧殺菌釜と常圧殺菌釜
釜には120度に達する高圧殺菌釜と100度の常圧殺菌釜の2種類ありますが温度による分解という観点で見れば高圧殺菌釜で蒸したオガ粉のほうがより飼育には向いていると思います。
当社では高圧殺菌釜で釜炊きしています。

他社の瓶から菌太郎に移し変えても問題ありませんか?
という質問をたまに頂きますが他社製の瓶の菌糸がヒラタケ、オオヒラタケであれば入れ替えても問題は無いですが責任は持てませんのでその点はご了承ください。

1次発菌と2次発菌の違いについて

用語として適正なのかどうかはわかりませんがこのような表現がされています。

1次発菌が培養により菌糸を廻したもの、2次発菌はブロックなどから詰め替えて菌を廻したもの。

ガラス瓶やペットボトルで販売されているものはまず2次発菌品と考えて間違いありません。
キノコの培養には専用の詰め機が必要ですが機械メーカー自体が2社程度の市場でガラスやペットボトルに合う瓶詰め機は作って無いからです。
あるいは手詰めによる方法で釜炊きする方法もあるでしょうが今のところ当社ではそこまで手が廻っておりません、ペットボトルは高圧には耐えないので試すとすればガラス瓶かも。それは大変手間な作業と想像しますが時間のあるときに少ない数で挑戦したいと思います。

2次発菌は雑菌だらけという表現を見かけたこともありますが確かにそのとおりです。しかし1度キノコ菌が廻ったオガ粉は雑菌には強く、拡大培養しすぎで弱っていない限り少々の雑菌には勝ちますのできれいに廻る場合がほとんどです。
つまり雑菌の侵入があってもキノコ菌自体が成長しており雑菌に抵抗できるので大丈夫なのです。汚染されてもエサとしては問題なく使用できます。
雑菌が怖いのは放冷室、接種室でまだシールやキャップでガードする前の無防備状態の蒸した直後の無垢のオガ粉でこのときにカビ菌(目に見えないだけで何処にでも漂っている→鏡餅がすぐかびるのは家庭内にカビ菌が多数漂っているからです)に汚染されるとしばらくお互いに戦い、勝てば菌が廻り、負けるとカビに汚染されてしまいます。
このときの力関係は五分五分です。そこが1次と2次では違います。

通常は接種前にオスバンやエタノールで空中噴霧などの消毒を行い雑菌からガードします。
キノコの培養棟の場合、更にエアクリーナーを通じてどんどんクリーンな空気を部屋に押し込んで空気圧を上げ外部の空気が入れないようにしてホコリについた雑菌が侵入できないように施工されています。もちろん菌太郎培養棟も同様の施工がされています。
見かけは2次発菌のほうがきれいに仕上がる上(見た目だけの問題ですが)効果は変わりませんし自分好みの容器に詰め替えが出来ますので近年ブロックをお求めのお客様が増加傾向にあります。
ただ詰め替えの手間は面倒なので価格的にも落ち着いてきましたボトルも大変な人気です。
家庭での詰め替え時の注意点は出来るだけ無風状態で行いカビ菌が舞わないよう注意して雑菌の進入をガードします。
散水して水浸しになった環境は更に良いので風呂場などが適します。
エタノールやオスバンを天井に向けて噴霧しておけば更に環境は良くなります。

添加物(栄養体)について

内容については大変申し訳ないのですが非公開です。
トレハロースはキノコ自体が近い成分になるそうなので入れても余り意味がないそうです。なので菌太郎にはトレハロース自体は入れていません。
栄養体は菌の活着だけに必要なので重要ではないという意見もありますが意見としてはやや乱暴、椎茸では栄養体の中身で収量も大幅に変わってくるそうですしオガ粉自体に栄養分は残留していますので栄養体の中身を工夫する事は飼育のポイントにもなるかとは思います。
菌太郎の場合栄養体も当然ひと工夫して添加しております。

ハイブリッドスーパーオガコ、ガリバー粉の誕生

菌太郎は従来オガ粉はクヌギ100パーセントを売りにしておりました。
理由はオオクワガタイコールクヌギであろうという単純な発想、いつかそれに世間がついて来ただけのことで特別に大きな理由も特にクヌギが優れているという理由もないのですが菌糸飼育には適した樹種であったことには間違いはないです。
ただし、自社製造する事でわかった事ですがクヌギの欠点であるタンニンといわれるアクでオガ粉を積んでおくと重油状のものがドロリと出てくるので個人的には結構閉口。皮を剥いて粉砕してもだめ。
話を戻して野生のオオクワはクヌギ以外にもいろいろな樹種から採集されます。
野生のオオクワのメスは何を基準に産卵木を選んでいるのでしょうか?
朽木から排出される臭いであると何かで読んだことはありますが恐らくそのとおりであろうと思いますし樹種には余りこだわっていないと思います。
野生下でオオクワガタが採集される樹種ですがクヌギはもちろん言うに及ばずエノキ、ブナ、サクラ(サクラゲンジとも言うくらいです)コナラなどなどでご存知のとおりクヌギだけではないです。
過去は外部に委託しておりましたのでおかしなものが混入しないようクヌギを指定して培養依頼しておりましたが自社で原木市から購入したり山に入り山主さんから直接原木の買い付けをしたり、粉砕も自社でする、自社でいくらでも培養飼育テストできる、そういう恵まれた環境になって以来実はクヌギより飼育に適した樹種は他にも結構あることがわかりました。もちろんとんでもない樹種もあります(例えばケヤキ、一見よさそうに見えますがこれはダメ!他にもいろいろありますが秘密です)
その恵まれた環境の中で実はクヌギと同等或いは更に菌糸飼育に適した素晴らしい樹種を発見しそれらを組み合わせることにより最適のハイブリッドスーパーオガコガリバー粉を開発する事に成功いたしました。クヌギに限定するよりある共通点を持つ樹種をMIXして作ったほうがいいオガ粉になる事がわかりました。それがハイブリッドスーパーオガコガリバー粉です。
奈良県ではクヌギが多く当社もクヌギの原木の在庫は沢山ありますが現在ではほとんどマット用に利用してオガ粉にはあまり使っておりません。
仮に樹種にこだわるのであればクヌギよりむしろコナラのほうが菌糸飼育に向いていると思います。ただし前述しましたとおり現在当社では樹種にこだわるのは余り意味がないと判断しております。

次にオガ粉の品質の問題です。

画像1はクヌギですがご覧のようにほとんど芯です。このような芯だらけの原木から作ったオガ粉の栄養価は非常に低いというより栄養分は無いに等しいので飼料としては不合格品です。こんなものが混入していてはたまったものではないのですが残念ながら粉砕してしまうとほとんどわかりません。オガ粉マジックです。
まず、芯は分解しないので飼料にならないのです。
材飼育すれば一目瞭然、硬い木であっても肉質部であれば見事に食べてしまいますが芯は多少かじってあるだけで見事に残します。硬いのは問題ないですが芯は分解できないのでダメです。いくら樹種にこだわっても不合格。

画像2のように芯が無い原木を選別して栄養価の高いオガ粉を製造しなければいくらクヌギ100パーセントを謳っても質的には低品質かつ粗悪なオガコでしかありません。ここで厄介な事は芯だらけであっても芯の少ない良質な原木であっても粉砕してしまうとほとんどわからなくなってしまいゴマカシが通用するからオガ粉は恐ろしいのです。
その点自社で作れば100パーセント安心で納得です。

菌糸瓶では何が重要でしょうか?

それはオガコの質に尽きると思います。要するにオガコの中身です。たとえいくらこだわってクヌギだとして100パーセントを貫いても芯だらけのクヌギを粉砕したオガ粉で培養した菌糸瓶ではまず良質の菌糸瓶にはなりえません。樹種を指定する意味がありません。
樹種ももちろん重要ですが芯は除去して肉質部を集める、マグロに例えればトロと中トロ、赤身まで、骨やヒレなどの部位は捨てる。
そして栄養価の高い時期に伐採したものを集める。
この業界では知られていませんが伐採時期によって原木に含まれる栄養分が異なります。
伐採に適しているのは紅葉が終わった11月下旬あたりから冬場2月まで、その時期の原木は一番栄養価が高いとされているのです。
もちろん当社ではこの時期の栄養分が濃縮された原木を買い付けています。

評判が良いといわれる菌糸瓶とは?
クヌギとヒラタケ菌の組み合わせで良い結果にならない場合、環境に問題が無いと仮定すればオガコに問題があると思われます。当たり外れは余り無いと思います。
また世間で良いといわれる菌糸瓶は菌が良いというよりもいいオガコに当たっているはずです。

オガ粉屋さんから見たクヌギとは?

クヌギは雑木類として扱われているのが一般的です。
クヌギだけを選ぶ業者さんはまず無いです、雑木類は広葉樹の複数の種類がまとめられてチップ行きが普通でクヌギの用途はほとんどチップです。
結構邪険な扱いをされているクヌギですから芯の除去などの依頼をしても選木だけでも大変なのに芯の除去?そんな手間のかかる作業はどこもしてくれません。
少なくとも当社で調べた限りに於いて業者側からみればそのような非常識な依頼は受け付けてくれるようなところはありませんでしたのでそれがそもそもオガ粉製造マシンを導入する動機になったくらいです。
おかげでハイブリッドスーパーオガコガリバー粉が誕生したわけですが。
原木から芯などを除去した場合半分以上オガ粉には不向きです。正直なところ凄いロスになります。
言い換えれば普通のオガコはそれだけ飼育に不向きな材料が混じるわけです。

そこで疑問、不向きな材料は凄い量になりますがどうするの?と思われる方にお答えいたします。

ではどのように処理するのか?
除去した芯は環境に優しい薪燃料として販売しております。
飼料としては不合格品である芯の部位も薪燃料には火持ちが良い最高品として取り扱われています。

最後に
当社では自社にて原木から菌太郎に使うオガ粉の材料を調達し、まるで原木でお刺身を造るように自社にて菌糸飼育に適した部分を選別カットし、更にオガコ製造マシンウッドガリバーにかけて最高のオガ粉を製造しNEW菌太郎のオガ粉に使用しております。
日本で唯一クワガタ専用菌糸瓶とクワガタ専用菌糸ブロックの培養を目的に培養棟を建築し、オガ粉の材料の原木は自社で調達、自社で粉砕、自社で培養、自社で完全管理の下にてNEW菌太郎は培養されております。
このレベルにたどり着くまで時間がかかりましたが菌太郎の培養が軌道に乗ったことでようやく納得できるレベルの昆虫飼育用品製造工場が完成いたしました。

とはいえまだまだ至らないことは沢山ございますので今後ともビシビシとご指導ご鞭撻を頂きたいと考えております。
どうぞよろしく御願い申し上げます。

平成22年4月吉日

株式会社奈良オオクワセンター
代表取締役 川並一士